2017年 12月 18日
売れてから書くべき雑記
「洗濯物を干すこと」が日常生活のサビになってきている。毎日天気予報をチェックして、洗濯物の溜まり具合と洗濯機を回すローテーションを皮算用の日々。
雨の日は嫌だ。洗濯物が干せないから。六月も嫌だ。洗濯物が干せない日が多いから。昔よりも夏が好きになってきた。洗濯物がすぐ乾くから。
俺の洗濯への思い、aiko辺りがアルバム曲に仕上げてくれたりしないものか。
従来品より何パーセントも洗浄効果があがっているとずっと言い続けているけれど、いったいいつになったら洗浄能力は完成されるのだろうと、洗剤や歯磨き粉のCMを見るたびに思う。
洗濯機が回り終わるのを待つために借りてきた漫画「ちはやふる」にどすこいハマっている。
原作が35~6巻出ている中で今現在24巻まで読んでいるのだが、もうずっと最高。ずっと最高なことってあんまりないのでね、世の中には。
かるたによって繋がっている高校生たちの青春漫画。町山智浩さんがいつかのたまむすびで
「映画『ハスラー』の良さはビリヤードが分からない人にも伝わるし、野球が分からない人にだって『がんばれ!ベアーズ』の素晴らしさは分かる」
と言っていた気がするのだけれど、そういうことなのだろうか。
あるいは、ちょっと前には「あさひなぐ」にもどハマりした経歴を持っているので、人間というのは年を取っていくにつれて、健気な女子高生がマイナー部活で自己研鑽していく姿に弱くなっていくものなのかもしれない。
新「千早とかるたした、あのボロいアパートの部屋」
自分のかるたの原点を問われて、新が答えるシーンで普通に泣いてしまった。
その日はライブが夜にあったのだが
「俺も新のように、お笑いの原点を忘れず舞台に立とう…あの頃の気持ちで、もっと楽しく、もっと自由に…」
と、意気込んだもののいざ本番前になるとネタ合わせに余裕を奪われて全く新心(「あらたしん」と読み、新のような気持ちで舞台にのぞむという意味。造語)を意識できずにやってしまった。そもそも初めて舞台に立ったときから、ずっと俺は緊張しているし。
原点とは少し違うけれど人生の走馬灯の香盤を自分で決められるとしたら
、ぜひともオファーを検討したい思い出ならいくつかあるけれど。
いくつかの舞台と、何人かの忘れたくない人たちとの会話と、少しのくそ滑った場所も含めて。
最近読んだ漫画だと「アオアシ」も最高だった。クラブチームのユースに入った高校生のサッカー漫画。サッカー漫画としても奇天烈おもしろくて、おまけに花ちゃんというヒロインがべらぼうにかわいい。
花「頑張れ。負けるな。力の限り。」
ハーフタイム中、主人公アシトに花ちゃんが一言かけるシーン。
最高。最高丼の最高トッピング、最高多め最高濃いめでお願いしますと頼んだらこのシーンが出されるのではなかろうか。
どこかで聞き覚えのあるセリフだなと思って調べたら笑う犬の小須田部長の決め台詞のサンプリングっぽい。
雨宮ひかり「頑張れ 負けるな。」
あだち充のH2にも類似シーンがある。これも最高。最高丼全部載せ。
恋と青春作品を辿ると結局あだち充やんなあ、となってしまう。登場人物全員が行間で会話できている。
左の彼は三善くんと言います。H2キャラ唯一の性悪、性欲で動いている嫌な男です。しかし比呂の恋心を自覚させるのにとても重要な存在でした。
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by romehoso
| 2017-12-18 01:31
2017年 12月 08日
『渚のシンドバッド』
ガクヅケ木田おすすめの映画「渚のシンドバッド」のDVDを見た。
「ゲイの恋愛あるあるが100個ぐらい詰め込まれた映画なんですよ」という、あるある探検隊の極致みたいな勧め方をされたのだが、とてもよかった。
好きな子がふいに渡してくれた飲みかけの飲料水をバレないように口につけてみたり、好きな子の家に行ったら作ってくれたカルピスの牛乳割りを愛おしげに飲んでいたら無神経な友達に横取りされて落ち込んだり、
これが広瀬すずと福士蒼太のやり取りなら、そのままカルピスのCMにだってなったっておかしくないだろうけれど、げじげじ眉毛の猿顔でチビの同性愛者の男子高校生のどうやったって受け入れてもらえない恋愛だと分かってみると、なんとも切ない気持ちにさせてくれる。
「ゲイの高校生の恋愛映画」とだけ聞いていて、冒頭何人も男子高校生が出てくるのだけれど、一発で岡田義徳演じる伊藤がゲイの高校生役なんだなと気づかせる説得力があった。伊藤という名字のやつは確かにゲイっぽいな…とさえ思わせるぐらい雰囲気が出てた。
そんな彼が好きになったのはクラスメートのシュッとした優男で、こいつは本当に優しい男なのだけれど、それは自分が同性愛者を差別もしない友達思いの良いやつでいたいからそう振る舞う面も多分にあって、その優しさは本当の意味で伊藤のためになっているとは言えない。
みんなが体育で外に出て行った教室で、伊藤からどれだけ本気で自分を好きかと告げられ、ハグとキスをせがまれて、この優男は最初はそれを拒否しないのだけれど、結局は最後まで受け入れることもできない。
もし告白してきた相手が女子で、同じようにその気持ちに応えられないのならそんなこともしないもんな。
それはあくまで「ゲイの大事な友人を傷つけたくない自分でいたい」と思うがゆえの行動で、結局はしっかりと伊藤の好意を断るよりもむごい行動になるわけで。
この教室でのキスシーンが、いつクラスメートが帰ってくるんじゃないかと思って下手なホラー映画よりもずっとドキドキしました。
その優男が好きになるのはまだ歌手デビューする前であろう浜崎あゆみ演じる女子高生で、優男があゆに不意に漏らした「俺は伊藤みたいに変態じゃないから」のセリフの残酷さがとんでもない。分かっていたけどね。優男が伊藤を本当はどう思っているかなんて。
特段誰目線で映画を見ていたわけでもないのだけれど、(強いて言うなら気になる子が伊藤としゃべっていただけで逆恨みして伊藤のチャリを川に沈める奸原という良脇役キャラ)この時ばかりは伊藤の心中を思って泣きそうになった。
あゆはあゆで普通に人を好きにはなれない過去があって、絶対に自分を女として好きにならないであろう伊藤と逆に心を通わせていく。このころの浜崎あゆみ、半端じゃあないです。最近はもうライブでトラブりおばさんとしてのイメージしかなかったのだけれど、17歳のあゆは綾波レイの実写版ができそうなぐらいの美しさを放っています。
この三者三様のどうしようもない若者が最後の最後、いくところまでいってみんなで浜辺で泣きじゃくるのだけれど、
あゆが泣きながら伊藤に砂をぶっかけて、優男にも砂をぶっかけて、最終的に自分にも砂をぶっかけるシーンは、なんていうかお笑い的な収まりの良さもあって最高だった。
いや映画レビューなんてしている場合じゃないんだよ。M-1があった12月3日以来4日ほどライブがなくて、その間話をしたのがバイト先の人だけでなんかギアが変なずれ方をしている。
マジでめちゃくちゃアホな、完全に無視していい話なのだが、
賞レースで勝ちやすそうなパッケージのプロトタイプぐらいにはなりそうな型を見い出せそうなネタがこの前できて、でもこのパッケージをブラッシュアップするのは、自分にとってすでにある鋳型に鉄を注ぎ込むような行為で、ネタ作りにおける最も意義のある「0から1を作り出す喜び」を全く感じられないので「これを突き進めることに意味はあるの?」みたいな気持ちになっています。そもそもそんなパッケージ足りえていない可能性の方がよっぽど高いので本当にスルーしてもらっていいのですが、万が一2018年にこのパッケージで名を挙げる機会が増えたとしたら、もうこの時点でそれにあまり意義を見出せない匂いを感じていたことを察してください。という話を今日の深夜、まんじゅう田中大帝国とした。
いやセンスのあるやつとだけ絡んで己が株をあげようとすな
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by romehoso
| 2017-12-08 02:45
2017年 12月 04日
最近の話と告知
先日、学祭のサークルライブに呼んでもらってネタをやったのだが、まあ滑ってしまった。
同じくお呼ばれした芸人仲間に「あれは学祭のお客さん向けじゃないっしょ」といったフォローをもらったのだが、どういうものがどこ向けのものかみたいな感覚が多分本当におかしくなってきている。オモシロ地軸のズレ。
年を取ると人間の味覚は苦味を好むようになるが、人との会話もその傾向が出てきていて、盛り上がらない空気がたまらなく好きになってきている。気まずいは面白い。
そんな状態でも最近ようやく、ネタを考えるということの面白味の1パーセントぐらいが分かってきたかもしれない。
前までは払いたくもない税金を払うような気持ちで締切を気にしながらやっていた時もあったネタ作りだったが、クックパッドに載せるオリジナル料理を考える主婦ぐらいのモチベーションは、最近保てている。
オモシロ地軸はずれているし、出すアイデアの数が増えた故に、全く持って見当外れなものをやってしまうこともその分増えたけれど、そんな失敗は些細なことだと思えるようになった。
そのうち一つでも世間に受け入れられればいいのだから。ダメ元で作られた失敗料理を食べさせられる方はたまったものじゃないのかもしれないが。
私は貧乏を受け入れる代わりに、規格外の時間と挑戦する機会を手にした、極めてタチの悪い料理好きの主婦だ。
深夜のファミレスで砂水のようなコーヒーをすすりながらしわの足りない脳みそが何かを絞り出すのを待つ作業ゲーにも慣れてきた。
近頃は世間のお笑いコンビが何組か解散を発表した。年末や年度末はやはり解散が多い。理由は様々で、つがいの片割れが芸人をやめて就職したり、ユーチューバーになったりするらしい。
少し前までは、そういった人知れず去りゆくコンビとの思い出を想起して感慨深げにいっちょ前に悲しんだり、知り合いだったら最後の思い出として一緒に飯に行ったりしていたのだが、ほとんど心の底からどうでもいいと思うようになってしまった。
誰に頼まれたでもなく、人様を笑わせて金を頂こうと目論んだやつが、それを諦めるだけのことだ。粗雑な強盗計画が失敗した程度のことでしかない。
自分らのことに手一杯で、他所様の台所事情に目を向けるような余裕がこちらになくなってきているのかもしれない。
それでも何組かは、それは数える程の人数だが、顔なじみの強盗団仲間と思わせてもらってる人達もいる。
その人たちがいなくなってしまうとなると、やはり少しはさみしい気持ちになるのかもしれない。
強盗団として過ごした日々が無駄じゃなかったのかは分からないけれど、というか多分ものすごく無駄なことだったと思うが、少なからずそういうやつらがいたということを忘れないように努めるかもしれない。結果として忘れてしまったら申し訳ないけれど。
作家先生「主婦で例えるのか強盗団で例えるのかはっきりしないと見づらいね。」
あとM-1が年々、ベストアルバムの発表会みたいになってきましたね。
〜告知〜
大事な大事な事務所ライブが12月9日(土)にあります。
「ライジングオレンジ」
場所 新宿fu
開演 19時
料金 千円
ぜひいらしてください。
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by romehoso
| 2017-12-04 12:52
2017年 12月 01日
12月告知
1日 おもロード
開演 19時半
場所 中野440スタジオ
本日です。サスペンダーズとのネタと企画のライブ。ギリギリまで待ってます。
3日 お笑い畜生道
開演 16時
場所 下北沢シアターミネルヴァ
学生お笑い閥の勢いぐいぐいライブ。M-1の決勝前にぜひ!!間に合うので!!!
9日 ライジングオレンジ
開演 19時
場所 新宿Fu
メインの事務所ライブ!!なんやかんやもっとも来てほしいです。
10日 パーティーパープル
開演 17時
場所 新宿Fu
11日 オリーブゴールド
開演 19時
場所 新宿Fu
ゲストでネタやります。3日連続事務所ライブか。
14日 喜利ン児
開演 20時
場所 しもきた空間リバティ
細田が出ます。大喜利教えるという、身に余る立場をさせてもらいます。
16日 Project NewZ
開演 19時
場所 V-1
ユニットライブ。まんじゅう大帝国がみれます。
18日 始まりの町
開演 19時半
場所 下北沢シアターミネルヴァ
レッドブルつばさa.k.a激務ちゃんの主催ライブ。前回楽しかったなあ
20日 レフカダモータースライブ
開演 19時
場所 新宿レフカダ
ノルマで二人は呼ぶものになっているので割ときてほしいです。あと普通に面白いと思いです。
→エイトクラベル project newz 対抗戦
開演19時
場所 v-1
飛び出しで出ます
24日 若武者
開演 18時15分
場所 新宿バティオス
武者武者バトルライブ。勝ちたいねん
26日 ラストマン・スタンディング
開演 19時
場所 中野Vスタジオ
勝ちたいねん
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by romehoso
| 2017-12-01 09:51
2017年 11月 17日
俺火花
俺神谷「新雪に自分の足跡をつける行為こそがお笑いやねん。でもな、完全に独立した、新しい足跡やとそれは意味が分からんって言われしまうねん。
キリンおるやろ、キリン。キリンについての知識をな、全く持たん状態で初めてキリンみたら意味わからんすぎるやろ?
初見のキリンをおもしろがれる人もそら何パーセントかはおるかもしれんけど、大多数の人は全くキリンを知らん状態でキリンをみたら意味が分からんし気持ち悪いって感じてしまうやろ。全く意味が分からんもんって気持ち悪いねん。
いや、そもそもキリンがおもろいかはいまどうでもええやろ。
今もうすでに誰かに踏まれてる足跡、これを世間では常識とかセオリーって呼ぶんかな、そこから少しずらすことが大事やねん。
今ある足跡とどこかは繋がりながら、つま先1ミリでも新雪を踏む行為こそがお笑いやねん。
そうやって数珠つなぎにしながらお笑いっていう文化は広まっているんや。
松本人志はそらすごいよ。あの人の足のサイズが27とするやろ?松ちゃんはな、カカト1ミリだけ今あるものを踏みながら、残りの26.9センチで新しい足跡を残したんや。しかもそれをとんでもない数、とんでもないスピードで。
たまにおるよな、人の足跡をさも自分が残したのもののように振る舞うやつら。
しかもそいつらは大概上手やねん。上手やからウケてしまって、自分らでも勘違いしてしまうねん。
最初は自分らも分かってたはずやのに、いつの間にかそれが自分の足跡だと勘違いしてしまうねん。
あと自分の足跡にとらわれてるやつらもおるな。何度も何度も、自分の足跡踏みつけて。そら、気持ちわかるけどな。一生に一個でもお笑いに足跡残せたら勲章もんやのに、みんなすぐ飽きてしまうから。でもしゃあないな、今はそういう時代やから。
才能とか、どうでもええねん。たとえ何も残せなくたってな、それはしゃあない。運もあるし時代のニーズもあるから。
でもその足跡を残そうとする行為だけはやめたらあかん。新雪を踏もうと挑み続けるものだけを芸人と呼ぶんちゃうかな。それが金になるかは俺もわからんけども。少なくともそういう人とおったほうが俺も楽しい。そういうやつの葬式やったら俺出るわ。葬式めっちゃ嫌いやねんけどな。結婚式の次に嫌いや。
ラグビーってええよな。トライで点が入るやん。挑むことで点が入んねん。人間もラグビーと同じルールやったらええのにな。いや、キックでも点が入るのはちょっと目瞑ろうや。ブレるやろ。
いつまで雪遊びしてんやろなって気持ちにもたまになるよ。一人でおると特にな。だから俺、一人嫌いやねん。周りの大人たちは例えつまらんくても人様のために雪かきやってんのにな。でもな、まだまだやりたいねん。しゃあないよ、楽しいんやもん。そりゃあ俺かて手袋失くして、上着も靴も帽子もどっかいってしもうたら寒くてしゃあないから流石にやめるやろうけどな、幸いなことにまだまだあるからな。
ラグビーの話、ええ話になりそうだったから勢いで言ってもうたけど、ちょっと無理やりすぎたな。堪忍な。」
お前徳永「そっすね」
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by romehoso
| 2017-11-17 13:47